夜間や休日の子どもの体調不良、どうする?【発熱・嘔吐・下痢編】

2026.09.04

夜間や休日の病院が開いていないときに、子どもの体調が急に悪くなると、「家で様子を見ていて大丈夫かな」「救急病院へ行った方がいいのかな」と行動に迷う保護者が多いのではないでしょうか。
今回は、そんなときに頼りになる子ども医療電話相談事業「♯8000※」に詳しい看護師の方に、救急受診を検討すべきサインや家庭での見守り方について伺いました。

※♯8000…緊急受診の必要性や家庭での見守り方について医師監修のもと看護師が相談にのってくれる電話相談窓口。
👉子ども医療電話相談事業(♯8000)について|厚生労働省
◆その他の症状や体調により対応が異なる場合があります。不安がある場合は医療機関へご相談ください。

今回お話をお伺いした人

森ノ宮医療大学 看護学部看護学科 准教授/看護師 宮下 佳代子 先生
大学病院(小児外科を含む外科系病棟、小児医療センター)で看護師として勤務後、看護基礎教育の現場に移り、小児看護を教えながら、小児の療養環境や長期フォローアップ事業、小児救急電話相談事業の実践研究などに携わる。近年はCamp Nurse🄬※の育成にも尽力。 ※取材時

※Camp Nurse🄬…野外活動における子どもたちや参加者の健康と安全を守るための看護の実践者

緊急性が高い、夜間診療・救急病院受診の目安

夜間や休日に子どもの体調が悪くなると、かかりつけの医療機関が開いておらず対応に困り♯8000で相談をする保護者が多い、と宮下先生。まずは、♯8000で夜間や休日でも早急に受診を促すケースを、症状別にご紹介します。

①発熱
全く水分をとれていなかったり、呼吸が苦しそうであったりするときはすぐに受診しましょう。また急な発熱で「熱性けいれん(ひきつけ)」を初めて起こしたときは、迷わず119番に連絡してください。

②嘔吐
嘔吐のしすぎで脱水状態(尿が出ていない、唇がカサカサ、泣いても涙が出ない など)になっている場合、そして頭やお腹を激しく打った経緯などがある場合は、早急に受診が必要です。

③下痢
水のような便が1日に何回も大量に出た、ドロッとした赤黒い血便が出た場合は、すぐに受診しましょう。

焦らなくても大丈夫!家で様子を見てからの受診でもいい状態とは?

♯8000では、次のような状態であるかを聞き、家で様子を見ながらかかりつけの医療機関が開いている時間を待って受診しても良いか判断します。

・食べる…好きなものを少しずつ食べる・飲むことができていればOK!食べられることは身体が元気に働いている証拠
・眠る…眠れていれば、安心できるサイン。眠ることは回復のためのおくすり
・遊ぶ…座ってテレビを見たり遊んだりする元気がある
・排尿…尿が出ていれば、身体の中の水分が足りていると考えられる

受診できるまでの一時的な家庭での見守り方

食事よりも水分補給を最優先に!
普段飲んでいる水やお茶、乳幼児用イオン飲料、冷ましたスープや味噌汁などがおすすめです。「必要だから飲みなさい」と言うよりも、「おいしいね」「飲むと楽になるよ」と声をかけ、1口ずつのペースで進めていきましょう。

ここからは、♯8000でもよく相談にのることがある症状別に、見守りのポイントをご紹介します。

①発熱
寒がる場合は温かく、暑がる場合は涼しく
寒がっているときは布団をかけたり、手足が冷たいときはさすったりしましょう。
布団を除けるなど暑がりだしたら、首・脇の下・鼠径部(そけいぶ)※を冷やす3点クーリングを嫌がる子には無理をせず、薄手の布団や服にして熱がこもらないようにします。ぬるま湯で濡らし絞ったタオルで体をふき、うちわなどであおいであげると良いでしょう。熱を下げるのではなく、涼しく気持ちよく過ごせることがポイントです。

※鼠径部…足の付け根

👇大人の発熱時の対応などもっと詳しく知りたい人はコチラ
【医師が解説】発熱時の対処法 | セラピア 

(NPO小児救急医療サポートネットワークより)

②嘔吐
1)楽な姿勢にする
横向きで膝を曲げ、丸くなった姿勢が楽になることが多いです。誤嚥を防ぐためにも横向きに寝かせましょう。
2)お腹を休ませる
吐いた後すぐは胃が何も受け付けないでしょう。嘔吐後30分は何も食べたり飲んだりせず、胃を休ませた方が安心です。吐き気がおさまったら5分ごとに5ccずつ水分を飲ませて様子を見て、吐かなければ次は15ccと飲む量を増やしていくことをおすすめします。ペットボトルのキャップ1杯分(約5cc)を目安にすると便利です。

👇嘔吐物の処理方法はコチラ
うっぷ!吐いてしまった!!そのあとどうする?嘔吐物の処理方法 | セラピア

③下痢
1)観察と記録をする
便の色(黄色や緑色っぽい など)や性状(のり状、ペースト状、ジャム状、全部オムツに吸収してしまう など)、臭い(酸っぱい、生臭い など)をよく見ておきましょう。写真を撮り受診時に見せたり、オムツの場合は袋に入れて病院へ持参したりすると診断の参考になります。
2)皮膚を保護する
下痢が続くと肛門まわりの皮膚がただれやすいです。シャワーなどで洗い流し、タオルでおさえ拭き、保湿剤やベビーオイルで皮膚を保護します。
3)油っこいものは控える
うどんやいも類、人参や白菜などの消化が良い食べ物がおすすめです。果物はリンゴが良いでしょう。

少しでも不安なことがあれば…

周りの人に相談しにくい夜間や休日。少しでも不安なことがあれば、タイムリーに相談ができ、顔が見えなくても気軽に質問ができる♯8000を活用してみてください。大阪府だけでも年間約65,000件の相談があり、多くの保護者が利用しています。
また、すぐにでも受診したい場合は、母子健康手帳にも記載がある「夜間・休日の急病診療所」リストにある医療機関へ直接問い合わせをしましょう。

子どもの体調不良はまだまだある…

今回はよくある症状の3つをご紹介しましたが、咳や蕁麻疹、頭痛など、他にも保護者が対応に迷いやすい症状はたくさんあります。今後もシリーズでご紹介していきますので、乞うご期待ください!

この記事についてのご感想やご質問があれば、ぜひInstagramのコメント欄で教えてください!みなさんのコメントをお待ちしています✨

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【この記事を書いた人】

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コーヒーソムリエ

コーヒーがあるとき~(^^)ないとき~(_ _)の生粋の大阪人。保幼小の教員免許をもつ子ども大好きフルタイムワーママ。

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