健康維持にはこれが欠かせない!?マグネシウムを正しく摂ろう!

最近SNS等で、マグネシウムは身体にいい!マグネシウムサプリはこれがおすすめ!といった投稿を目にしたことはありませんか?今回は、今注目されているマグネシウムについて、適切な摂り方や気を付けたいことを薬剤師の方にお伺いしました。

今回お話をお伺いした人

フォーユー薬局 南港店 /管理薬剤師  阿部 雄人さん

昭和薬科大学卒。アイン薬局で約3年間(千葉県、栃木県、福島県、大阪府)勤務し、現在のフォーユー薬局を運営する株式会社リーファーマへ。研修認定薬剤師。 ※取材時

マグネシウムってそもそも何?

マグネシウムは健康維持に欠かすことのできない必須ミネラルの1つで、骨や歯を形成している栄養素です。体内に存在するマグネシウムの約60%が骨や歯に含まれています。

マグネシウムの働き

・エネルギー産生や代謝

・細胞内外のナトリウム、カリウム、カルシウム濃度の調節

・筋肉の弛緩(しかん)促進

・神経系の機能維持

・心機能の維持

・神経の興奮を抑える etc

このようにマグネシウムの働きだけを知ると、身体にいいことばかり!これは不足するのは良くないからしっかり摂らないと!と思われる方もいるかもしれませんが、まずは「正しい摂り方」を知ることが大切です。

私は本当にマグネシウム不足?

厚生労働省が行った「国民健康・栄養調査」では、現代の日本人はマグネシウムが不足傾向にあるというデータが出ています。ただし、不足傾向ではあるものの自分がマグネシウム不足かどうか、正確に確認する方法としては病院で採血をするしかありません。採血といっても健康診断の際の採血項目には通常含まれていないため、ご自身で内科等に行き、マグネシウムの数値を調べたいと相談する必要があります。でも、マグネシウム数値を知るための採血にわざわざ病院に行くなんて、あまり聞いたことないけど…という方も多いですよね。

このような背景から、自身がマグネシウム不足なのかわからない状態で、マグネシウムを摂ったほうがいいというSNS等の情報を信じて、気軽に手に取れるサプリを服用してしまっているというケースが今増えています。どんなものも摂りすぎるのは逆効果で、マグネシウムもまた然りです。マグネシウムは摂りすぎると、吐き気や頭痛、めまいを引き起こす「高マグネシウム血症」という病気になることもあるため、自己判断でのサプリ服用は推奨できないと阿部さん。しかし一方で、次のような方はマグネシウムが不足しがちなので気を付けてほしいとのこと。

マグネシウムが不足しやすい人

○薬:利尿薬や長期間にわたり胃薬(胃酸を抑えるもの)を飲んでいる方

○体質・生活習慣:慢性的な下痢、過度のアルコール摂取や食生活が乱れている方

服薬は改善が難しいかもしれませんが、上記のような生活習慣に心当たりがある方は、是非できそうなことから改善に取り組んでみましょう。

サプリじゃなくても医薬品でマグネシウムを補えるのでは?

よく知られているマグネシウムと名の付く医薬品として、便秘薬の「酸化マグネシウム」があります。ドラッグストアでも気軽に手に入りますが、この薬はマグネシウムの吸収率は低く、腸内の水分を便に引き込むことで作用する薬のため、前述のようなマグネシウムに期待される健康維持の効果はありません。その他にもマグネシウムが含まれる医薬品はいくつか販売されていますが、その多くが吸収率は低いため、酸化マグネシウム同様に健康維持の効果は期待できないものとなります。唯一マグネシウムの補給を目的としたアスパラ配合錠という薬がありますが、こちらはマグネシウム欠乏を合併している疑いのある疾患を持つ方へのカリウム補給に使われるものです。また、医薬品の適用外使用は違法となります。医療事故を引き起こすリスクもあるため、絶対に服薬しないようにしてください。

マグネシウムは食事で補おう!

健康な人がマグネシウムを摂るにはサプリや薬に頼るのではなく、まずは食事に目を向けてみてください。下の表は、マグネシウムが豊富に含まれて気軽に食べられる食品です。

マグネシウムが豊富に含まれる食材(マグネシウム含有量の多い順)

食材名の隣の数値は、100gあたりのマグネシウム含有量(mg)です。

参考)文部科学省:日本食品標準成分表(八訂)増補2023

こうして見ると、家庭料理でも定番の食材や仕事の合間等でも気軽に食べられるものもあります。性別や年齢によっても必要なマグネシウム量は違うので、ご自身の場合はどれくらい必要なのかは以下のサイトからチェックしてみてください。

厚生労働省 eJIM「マグネシウムの必要摂取量は?」:https://www.ejim.mhlw.go.jp/public/overseas/c03/13.html 

最後に

マグネシウムに限らず、現代ではSNSやYouTubeをはじめとした様々なコンテンツから健康情報を得ることができます。しかしその信ぴょう性をよく確かめないまま実践するのは、かえって不健康につながる危険性もあります。気になった情報は信頼性の高いWEBサイト等で確かめ、見極めることで、皆さんの健康ライフにつながれば幸いです。

関連記事:身体に必要なその他栄養素についてはこちらをご覧ください!

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【この記事を書いた人】

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kuwapan

お酒が全く飲めないのに、何軒もハシゴして美味しい物を探すのが大好きな一児の母。

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