誰でも初めての妊娠は、わからないことがたくさんあって当然です。筆者自身も初めて妊娠がわかったとき、不安であたふたして、急いでさまざまなことを調べた記憶が…。
「妊娠」とは、お母さんのお腹の中で赤ちゃんが育つ特別な期間です。そこで今回は、妊娠がわかったら取り組むことや妊娠中に気をつけるポイントをご紹介します。また、周囲の方も妊婦さんをサポートできるよう、ぜひ最後まで読んでみてください。
今回お話をお伺いした人
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森ノ宮医療大学 助産学専攻科 講師/助産師 緒方 あかね 先生
京都橘大学大学院卒業、母性看護専門看護師資格取得。総合周産期母子医療センターで助産師としてハイリスク妊産婦のケア、看護職教育に従事。その後、長年の臨床経験を生かし、大学教育へ活動をうつす。2025年4月より現職。
妊娠したら最初にやることリスト
妊娠がわかると、やるべきことは思いのほかたくさん。悪阻(つわり)に悩む方もいますので、体調に合わせて一つずつ無理せず取り組んでいきましょう。
①母子健康手帳の受け取り
病院で出産予定日を決めてもらい、妊娠届を受け取ります。その届出書を住民票のある役所に提出すると、母子健康手帳が交付されます。 このとき、妊婦健診の費用を助成してもらえる受診券も受け取ることができます。ただし、助成額は自治体によって異なりますので、お住まいの市区町村のホームページを確認しましょう。
②助成金の確認
妊婦健診の他にも、妊娠や出産にかかる費用を確認し、自治体が行っている公的な制度についても把握しておきましょう。妊婦を支援する制度は意外と多くあります。こちらも、お住まいの市区町村のホームページを確認すると良いですね。
<関連記事:実はこんなにかかる!出産までに必要な費用ってどれくらい? | セラピア>
③ワークライフバランスの検討
妊娠中に働くのは、体調が大きく変化するため大変です。妊婦の労働は労働基準法でも守られていることが多いため、まずは直属の上司には安定期を待たず早めに妊娠を伝えておきましょう。
<女性労働者の母性健康管理等について |厚生労働省>
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妊娠中に気をつけること
~食事 編~
①お酒
お酒に含まれるアルコールは胎盤を通じて赤ちゃんに届き、発育に悪い影響を与えることが多いため、妊娠中の飲酒は控えてください。
②カフェイン(コーヒー・ココア・エナジードリンク など)
カフェインも赤ちゃんに届くため、たくさん飲むと悪影響があると言われていますが、1日マグカップ2~3杯程度であれば問題ありません。
③タバコ
タバコに含まれるニコチンは、子宮内の酸素量を少なくします。そのため、低体重の赤ちゃんや早産のリスクが高くなります。副流煙による悪影響もあるので、パートナーもできるだけ禁煙に協力しましょう。
④塩分
妊娠中に塩分を摂りすぎると、妊娠高血圧症候群を招き、母子の命に関わるリスクを高めます。妊娠高血圧症候群は妊婦の約5~10%に起こるため、妊婦健診では毎回血圧を測ります。塩分は1日6.5g未満を目安にしましょう。
⑤生もの
妊娠中は服用できる薬が限られます。生ものは特に食中毒のリスクが高いので避けましょう。
また妊娠中の体重増加は、赤ちゃんの成長や出産、産後のお母さんに必要な生理的な変化です。妊婦の低体重や適切な体重増加がないと、赤ちゃんの成長不良や将来の健康に影響します。ただし妊婦の肥満は、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などのリスクがあり、また脂肪が産道につき出産に時間がかかる原因となります。適度な体重増加が必要ですので、下表の範囲を目安にしましょう。
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※BMI:[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]
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~行動 編~
①重い物を持つ
妊娠中に重い物を持つと、お腹の張りや痛み・出血などが起こりやすくなり、早産のリスクが高まります。腹圧が掛かる動作は避け、なるべく無理をせず、家族や周囲の方に助けてもらいましょう。
②旅行
妊娠中は旅行や長距離の移動はおすすめしません。出血や破水は突然起こるため、旅先で緊急事態になった場合、見知らぬ病院での入院・出産を余儀なくされます。
③激しい運動
激しい運動は、子宮が収縮して赤ちゃんが苦しくなる可能性があるため控えましょう。ただし、出産には体力が必要です。特に骨盤底筋を鍛えておくと良いので、流産の可能性が低くなる妊娠12週目以降に、過ごしやすい気温の時間帯に1日30分程度のウォーキングがおすすめです。
④美容院
妊娠するとアレルギーが出やすい体質に変わり、ヘアカラーで肌に赤みが出やすくなることがあります。また、長時間座ることでお腹が張り早産のリスクが高くなったりするため、長時間の施術やヘアカラーはなるべく控えましょう。
⑤歯科検診
虫歯菌は早産のリスクになるため、妊娠前に歯医者で検診を受けておくことが望ましいです。また、妊娠中に無料で歯科健診を受けられる自治体もあります。悪阻で歯磨きがしにくく、虫歯や歯周病になりやすくなるので、ぜひ活用しましょう。
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産後の生活も見据えましょう!
妊娠中には、赤ちゃんを迎えるための心と身体、また環境の準備として、ベビーベッドを置いたり赤ちゃんにとって危険になるものを片づけたりなど自宅の見直しも必要です。パートナーにも積極的に協力をお願いしましょう。また、「妊娠中から、産後の家事や育児の分担も事前に細かく話し合っておいた方が良い!」と緒方先生。前もって役割を具体的に決めておくことや、十分な周囲のサポートが得られるかどうかが、産後うつを防ぐことにもつながるそうです。
助産師・緒方先生からのメッセージ
妊娠・出産は人生の中で何度も経験できることではありません。妊娠中はお母さんになるまでの準備期間です。ぜひ前向きな気持ちで楽しんでください!妊娠中は不安も多いと思いますが、妊婦健診でいつでも相談できますので、気負わずに頼ってくださいね。
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【この記事を書いた人】
コーヒーソムリエ
コーヒーがあるとき~(^^)ないとき~(_ _)の生粋の大阪人。保幼小の教員免許をもつ子ども大好きフルタイムワーママ。
